Diary

2023年6月

#だいぶ前の秋鏡サルベージ
短いですが上げてみます。後日小説コーナーに移すかも。

 さながら灰被り姫の気分だ。
 日付の切り替わりを告げる鐘の音が、足元から総身を包み込むように響く。その音の主、一階正面のホールに設えられた大時計は、今から百年近く前に造られたものだと聞いている。親しみを覚えるはずのその音色に、打ち据えられたときのような震えを覚える。
 意識せず詰めていた息を、泉鏡花は四回目の鐘と同時に吐いた。羽織を脱いだ肩からも、過剰な強張りが解けていく。ひとり自分の部屋にいる日ならば、こんな気分を味わわなくてすむのに。
「そろそろ戻るかい」
 そわそわする鏡花を気遣って、寝台の隣に腰掛けていた男が声をかける。握り拳ひとつぶんの隔たりは、そのまま彼らの心の距離を示しているようだった。
 だいたい週に二、三度、夕食を済ませた後にどちらかの部屋を訪れるのが習慣となっていたが、そのまま相手の部屋に泊まり込んでしまうことはなかった。互いにそう饒舌なほうでもない、部屋に持ち込んだ酒盃をちびちびとやりながら、ときおり思い出したようにぽつぽつと言葉を交わす。お前らそんなでいったい何が面白いのかと、同世代の知人にどやされそうではあったが、今の自分たちにはそれが精一杯だと、少なくとも鏡花はそう思っていた。
 ならば相手は――徳田秋声はどんな考えを持っているか、これがまた、よくわからない。現状、部屋に招き入れてくれる程度には鏡花を受け容れているのだろうけれど、再会したばかりの頃といったらそっけない態度ばかりで、寄ると触ると所構わず口論になったものだ。当時を思えば、今のこの状態もずいぶんな進歩だろう。
 ただ確実にいえるのは、
「ええ、明日も早いですから」
「……そう、だね」
 返す言葉はさまざまだが、今日はお開きにしようかという局面において、秋声はわずかに表情を翳らせる。いつも、そうだ。涼やかでまっすぐなまなざしが、何かを惜しむように伏せられる。目元までの前髪がさらりと揺れて、同じ色の瞳に浮かぶ表情を隠す。
だがそれも少しの間のことで、細く節張った秋声の指はついと伸び、一人用の湯沸かし器のスイッチを切る。寸胴な金属製のケトルの中身が沸き立つ、こぽこぽという音が止み、中に立てられていた一合徳利も踊るのをやめた。
「お酒、ごちそうさまでした。飲みきれなくてすみません」
 でも美味しかったです、身仕舞いを整えながら告げると、切れ長の瞳がほんのわずか細められた。
「口に合ったのなら何よりだ。若山さんもきっと喜ぶよ、彼に教えてもらったんだ」
 来訪者を送り出すべく扉に手をかけ、秋声は一瞬、視線を足元へさまよわせる。いつもはぐっと引き結んでいる唇を薄く開いて、しばしのちにいいや、と小さく呟いた。
「秋声? どうかしたのですか」
「いや、なんでもないよ」
 穏やかな声はあくまでそう綴るけれど、伏せた瞼の下の瞳は物言いたげなのを必死に抑えているようにうかがえる。せっついたところで口を割ってはくれないのだろう。彼にはそういう、頑固な一面があった。寄ってくる相手には努めて物腰よく応えるけれど、身の回りに引いた一線だけは固持して、その内に誰かを容れることはない。
(その内側に、入れたらいいのに)
「明日は秋声も潜書に行くのでしょう。あまり夜更かしをしないように――」
「わかってるってば」
 溜め息まじりに返されて、またやってしまった、と思う。
 再会を果たせた嬉しさに、兄弟弟子であった名残りでついお節介じみた口をきいてしまう、それは自分では意識していないもののかなりの過干渉というものであったらしく、最初のうちは相当に疎まれた。もっと話をしたい、そんな思いを空回りさせることなく言葉を選びに選び抜いて、ようやく今のように穏やかに語り合えるようになれたのだ。
「大丈夫、そこはちゃんとやるよ。仕事だからね」
 もっともそれはお互い様であるらしく、鏡花の焦りを感じとった秋声もまた、慌てて言葉を改める。知らず、頬がほころんだ。
「ならよかった。……では、そろそろ本当においとましますね」
「鏡花」
 手袋越しに異なる体温が触れる。
 目を上げた、その目の前が翳る。そのただなかで黒い瞳がふたつ、こちらに向けて矢をつがえていた。
「しゅうせ――」
 まさかまた、意識しないうちに彼の逆鱗に触れる言動をとってしまったのだろうか。おかしなことを言った覚えはないはずなのに、爪先が触れ合う距離から秋声はじっと視線を向けてくる。やや上目遣いのそれに、文字通り射すくめられる。
「あの、」
 目の前がふっと翳った。瞬きをすれば己の睫毛が、触れるか触れないかの位置でかざされた秋声の手を撫でる。目元をかすめた熱い指先が、自ずから触れておきながらびくりと震える。
「秋声、何を」
 最後の一音は発する前に封じられた。
 薄く開いた唇に咬ませるように、柔らかく温かなものが飛び込んでくる。そのまま縫い閉じるように食んで、緩く吸いつく。ふっくらとした香り、少しかさついた皮膚同士を繋ぎとめるのは、先程まで飲んでいた酒の名残りか。
 唾液、だなんて身も蓋もない。
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川端さんが実装されたのがきっかけでかわとく沼に落ちたんですが、文アルにはまった当初の活動CPは秋鏡でした。
それまで左側に置いてたキャラを右にするのは読んでくださる方的にどうなのか? と考えて、HDDに残ってるだろうからとpixivに上げてた小説を削除・非公開にしてしまったんですが、残ってないのもあったようで…惜しいことした…!畳む

#日記再設置&メッセージお返事

サイト改装に合わせて、過去に使ってたはてなブログさんの内容を転記してきました。
メインは依然ついったなんですが、いつ何があってもいいようにサイトのほうも整えていきたいと思います。
あ、メッセージフォームからご指摘いただいて気がついたのですが、いいねボタン押したあとのお礼画像が表示されないとのことで見直し修正してきました。デフォルトの画像ではありますが、正しく表示できていることと思います。
ご報告ありがとうございました!畳む

2023年2月

#生存報告&図書館コラボにまつわるあれこれ
しばらく間が空いてしまったけど生きてます!

図書館コラボ、ほんとは来年2月のしませ誕に合わせて行くつもりだったんですが、仕事の方がごたついてもやもやしていたので、気晴らしにと思って前倒しして、12/10〜11の日程で行ってきました。
フォロワーさんがすでに行かれていてざっくりした雰囲気は伺い知っていたんですが、いざ現地入りして自分の目で見てみたらひたすら圧倒…!
すり鉢状…って表すのがひょっとしたら近いかもしれない、吹き抜けの中心部を囲むような配置の書架が、まさにゲームの図書館あのまま(さすがにデザインは現代風ですが)
今回の企画コーナーも、そんな本棚に囲まれた空間内にキャラパネルと関連書籍が配置されていて、そこに『居る』感が半端なかったです。
パネルもぎりぎりまで寄って撮れるし、本も近くの座席でゆっくり読めるしで居心地最高、いっそ住みたいくらい。
各キャラパネルのお顔とか衣装の小ネタとか(しませのTシャツ&ブレスレットの文字)しっかりばっちり見られました、いや嘘、顔見るのはけっこう照れてました。みんなあまりに良すぎて。
※お顔は照れに負けたけど、しゅせくんの指先とか、しませの胸板とか腹チラはしっかり見てきました。
文アルの立ち絵では各キャラの指先の描かれ方が実は好きなんです。通常も戦闘ver.も。
それにしてもしませ、お腹の筋肉のつき方からの推測だけど体脂肪率めちゃ低なのでは? 柔らかいところあまりないのでは…?

土曜日だったので栞作ってきまして、『地上』序盤のラブレターの一節を入れてもらいました。
そこで気がついたのが、初版(新潮社)および復刻版(黒色戦線社)では
「ぼくはいつもいつもあなたのことを〜」となっていて、依頼用紙にもそのように書いたんですが、別の会社(季節社)から発行されたものと青空文庫では
「ぼくはいつもあなたのことを〜」と、『いつも』の数がひとつ減っていました。できあがった栞の表記もこちら。
青空文庫ver.は新潮社版ベースのはずなのに…なんなら依頼用紙は初版のほうを見て書き写したのに、どういうこと? ってなったけど、まあどっちのver.も本として存在してるんだし…と一旦置いとくことにしました。
でも気になるは気になるので、後日余裕があったら調べてみたいと思います。

パネル間近で観察したい…でも顔がよすぎて正視できない…! ってなりつつひと通り見て回って、ぎりぎり時間間に合いそうだったのでしゅせ記念館さんへ。
奥様あてのお手紙も何点か展示されてたんですが、文面はそっけないんだけどそこはかとない優しさとか、ちょっとふふっとなる一面とかがうかがえて…亡くなったあとしばらく何も手につかなかったっていうのも含めてしんみりしたのでした。
・優しさエピソード:結婚したての頃、まだ漢字の読めなかった奥様のためにひらがなで書いた手紙
・人間味エピソード:逗留先だったかな、「こないだ送ってもらった着物まだ着かないんだけど…このままだと(この辺りみんなそこそこいい服着てるから)出かけられないからちょっと調べてもらって」(超意訳)
『足迹』、ちょうど記念館さんの通販で買ったものがあるので、これを機に読み返したい…と思ったら仕事のほうが年末年始進行で泣きたい。

翌日は朝から美川に移動して島田先生のお墓参り〜ルーツ交流館さんへ。
4月に引き続き、駅に降りたときは小雨とまあまあ強い風が吹いていたんですが、墓地に着くとどちらもぴたっと止みました。そして持参したお線香がまたよく燃えること。
どちらも偶然なのかもしれないけど、文アルでのキャラづけとしてあんな感じなのにすっかり慣れてしまっているせいか、闇の力を行使して雨風を抑えてくれているのか…ってつい考えてしまいがち。
自分の他にお参りに来られた方の痕跡が残っていると、『この世に何も残したくはない』と仰ってたけどばっちり残ってますよ! このとおり! って気持ちになります。図書館コラボでも地上1〜4(初版・復刻版とりまぜ)勝てり・敗れたり・革命前後…と展示されてたし。
文アルしませなら「ふっ、当然だ!」って胸を張りそうだけど、リアルsmd先生はどう思われることか…とりあえず図書館の展示でリアル先生の写真を見てた一般の来館者さんが「俳優さんみたいにきれいな顔」って呟かれてたのはお伝えしたい。
その後、海岸沿いに港経由でルーツ交流館さんへ。
展示ひと通り見てエントランスに戻ってきて、ちょうど『地上』が2バージョンあったので、今回栞に印字した一文の違いを見比べるなどしていました。
他に先生の資料(新聞連載コラムの切り抜きなどファイルにとじたやつ)あったの初めて知りました! こちらもじっくり読んできました。
ひいき目もあるけど、やっぱり少しでも同情的・好意的に書かれてるものを読むと安心できてしまう…。

まだ少し時間に余裕がありそうだったので、金沢に戻って西茶屋資料館&念願の町の踊場(カフェのほう)へ。
図書館でもそうだったけど、いわゆるお司書じゃない来館者さんの「しまだせいじろう?」って呟きが聞こえてくると何だかもぞもぞしますね。
展示されてる『地上』の各社版見て「やっぱり復刻版出しませんか新潮社さん…売上でビル建て替えられたんだし…!」って内心でぼやくのがお約束になりつつあります。

そんなこんなで帰ってきたけど早くもロス状態です。しゅせ記念館さんも展示替えがありそうだし、呉竹文庫もまだ行けてないし…

ということで、2月のどこかでまた行ってきます!畳む

2021年12月

#作品のイメージ曲など
フォロワーさんがあげておられたので便乗します。

短編とかは特にこの曲イメージで! っていうのはないんですが、やっぱり長めの話になると、幻覚の強度を上げるためにいろいろ聴いたりします。歌詞そのままだったり曲調から受けた印象をもとにしたり、まちまちです。

・青文魚の缺落→坂本龍一『1919』
だいぶ前のエントリでも書きましたが、ピアノとバイオリンかチェロか、とにかく弦の2種だけで叩きつけるようなフレーズの繰り返しと、その後ろでずっと流れる演説の音声が、後半のバトルシーン(かわわたさん不利め)にすごく合うなと思ってずっと聴いていました。
ノリとしては文アル劇伴の『蝕ミニ〜』にちょっと近いかも、でももっと無機質で息詰まる感じ。

・プロローグ(セカンドロードムービー)→x0o0x_『<<<<<<』
しませを転生させるために有魂書に潜ったときのイメージでした。
歌詞自体は話の内容とまったく関係ないんですが、歌+ピアノのみの前半部分で有魂書の中=夜の病棟内を歩くしゅせ、終盤の曲調ががらっと変わるタイミングでしませを目覚めさせて現世へ連れていく画が浮かびました。ちょうど中盤の間奏部分で裏に時計の音が流れてて、これは調速器の作動音? みたいな。
病棟内の描写は、kwbt先生原作の無声映画『狂った一頁』を観る機会があって、そちらを参考にしました。同じく夜の病棟のシーンがあったんですが、モノクロだったので余計に重苦しさが感じられて…
歌詞リンク→https://w.atwiki.jp/hmiku/sp/pages/45383...

・セカンドロードムービー(タイトル)→confusion『WAY TO GO』
とっくのとうに解散済みなんですが、いまだに好きなグループです。
本のタイトルどうしよう、となったときに思い浮かんだ曲でした。

ロードムービー、旅の途中で起こるあれこれを描いた映画のジャンルなんですが、まるで人の生き方に通じるものがあるなと…そこに、転生したから二回目って意味を込めて『セカンド』をつけました。二度目の人生をどう生きる? とかそんな感じ。
歌詞も、転生にあたって改めて『しまだせいじろう』として固まっていく中で、次はどう進んだらいいのか思いを巡らせているように…読めなくもないかな…。
歌詞リンク→https://www.uta-net.com/song/21563/

・ヒメゴトエスケープ→B'z『Crazy Rendezvouz』
ネタに困ってたときに聴いて、序盤の歌詞で『これ!』って一気にあらすじができました。しゅせくんを無理やり車に乗っけて連れ出して、朝まで帰さないつもりのかわわたさんいいな…と。
これプラス、フォロワーさんの呟きで『車を運転するかわわたさん絶対かっこいい』みたいなのがあったなと記憶しています。車庫入れする〜だったかもしれない。畳む

2021年8月

#続・文壇きっての問題児が(略
>今年のどこかで本出してるかもしれません
なんて呟いた半年後にしませ本↓を出してしまいました。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=...

更新の手軽さからついった&ぴくしぶに常駐しがちですが生きてます。

大型アプデ後のシステム、まだ完璧についていけてるとは言い難いんですが、衣装のレアリティと属性のおかげで、否が応でも満遍なく育てざるを得ない…って言っちゃうとネガティブな感じだけど、ある程度偏りなく育てられるのはいいと思います。指環も含めて洋墨消費なしの自動回復になったから、この武器種欲しいんだけど該当者…あっあの人指環持ってたじゃん! って気軽に組み入れられるのも◎。
その一方で通常衣装しかない人もいて、重ねて上限解放しても⭐︎3のほうが断然強い、とかの格差が悲しいので、ちょっとそこは埋めてほしいなと…。

そんなわけでしませの冠イベント、何としてでも衣装もらわなきゃの心意気で走っています。(⭐︎3もそのうちお願いしますねー)

 ***

文アルのキャラとしてのしませは俺様厨二な面と素に戻ったところ、それから耗弱喪失時とそれぞれの振れ幅が好きなんですが、リアルsmd先生に…というか先生の一部の所業に関しては正直ないわー…と思ってはいます。先生がご存命だった当時の感覚を差し引いても。
やっぱりあのキャラ付けと、結局俗世に出られないまま若くして亡くなったって事実が、いろいろ自分の中のそういう引っかかる要素を吹き飛ばしてしまった感はあるかも。畳む

2021年3月

#文壇きっての問題児がしんどすぎる件

もう昨年の話になるんですが、しませーくんの転生に成功して以来、彼の一挙一動が気になりすぎて仕方ないんです…。

smd先生に関しては、もともとtkd先生つながりでお名前とざっくりした経歴だけ知っていて、実装決定時点でどんなキャラになるのかめちゃくちゃ気になってたんですが、蓋を開けてみたらV系厨二病風味のビジュアルで、その時点で沼にはまりそうな予感はうっすらしていたのでした。
そして無事お迎えできて、いざ戦わせてみたら武器はごっついわ眼は赤くなるわ、耗弱時の台詞がしんどいわで…ちょうどお迎え前後にsmd先生の生涯について書かれた本を読んだのもあって、『これは大事に育ててあげなければ…!』と心に決めた次第です。打たれ弱さがちょっと心配。
そんな感じでずっと誕生日回想も気になっていたんですが、どうやら図書館内でうまくやってるらしいことが発覚して以来、しませーくんの株爆上がり状態でして…かわわたさん頑張れ…!

誕生日回想については改めてまとめる予定ですが、(自称)帝王キャラが被ってるぽめと意外と仲良さそうだったり、執筆に真摯に取り組んでいたりと、キャラクターとしてのいろんな一面をたくさん見られてお腹いっぱいになりました(しゅせくんのお祝いコメントも!)
散策回想とかにも出てきてほしいですね!あと追加衣装も今後どんなのが増えるのか楽しみです。
CPとしては対しゅせくんなら左右問わず、あとは潜書後回想つながりでもきち先生が気になります。しゅせしましゅってなんだかシュークリームっぽい響きだな…?

どうにも抑えきれなくてついったの方にSSを投下したんですが、少し長めので書きたいネタができたので、今年のどこかでうっかり本を出してるかもしれません。畳む

2021年1月

#兄弟子誕・特別回想+α
『金沢21世紀工芸祭』で開催されたオンライン茶会の感想も含みます。
(さいせーさんの日は大阪のイベント前日で視聴できなかったため、ozkさんちの兄弟弟子の分のみ)

弴ちゃん・敦くん・きょかさんって並ぶと、なんだか雰囲気的にお嬢様校のサロンっぽいなと…もちろんきょかさん中心で、一線引かれてる感というか、ちょっと恐れ多い感じはあるなと思いました。
何だろうなあのうかつに踏み込んじゃいけない感覚。リアルizm先生の文章を拝読したときの難解さにも通じるものがあるように感じました。

その一方で、なんでも知ってる幼馴染みポジションのしゅせくん…遠慮しない間柄(仲が良いわけではない)というか、むしろそういう面を前面に押し出していけば、あるいはとっつきにくさも薄れるんじゃないかな?とも考えたんですが、後進の手本にならなければと自らを律しがちなきょかさんなので、それも難しいのかな。

ただ、お互い性格の面では相容れない兄弟弟子ではありつつも、しっかりきょかさんの作品を読んでいるしゅせくんが個人的解釈にぴったり合致していたのがとても嬉しかったです。

一度目の人生で、師匠の件(『黴』)で一度仲違いをして、その後なんとなく歩み寄りはしたものの(『和解』)あまり納得のいかない状態で死に別れてしまった…という流れで、少なくともしゅせくん側はきょかさんに対して思うところいっぱいだと思うので、図書館では仲良しこよしではないけど言いたいことを言える間柄になってほしいな、と思う次第です。

***

オンライン茶会のほうで、izm先生の記念館の館長さんが『秋聲は鏡花の作品を高く評価していて、さながら片想いのような状態だった(超要約)』みたいなことをおっしゃっていて、『片想い』の単語にちょっとザワッとした元弟弟子×兄弟子民でした。もともと性格的に合わなかった可能性+『黴』で師匠のことをあからさまに書かれたのもあるとはいえ、izm先生のほうはどちらかというとtkd先生と距離を置いていた、というのも哀しいものがありますね…。

***

茶会に関してはtkd先生の日のログばっかりいっぱい残っているんですが、なにしろ記念館の中の方のインパクトが強かったもので…リアルのtkd先生だけでなく、しゅせくんのことも好意的に見ていただけてるのはとても嬉しかったです。文アニ放映期間中の強火担ぶりも楽しかった!

趣味特技:裁縫の理由、てっきり界隈では著作『あらくれ』の主人公・お島さん由来なのかとか言われていましたが、単純に「やってそうだから」っていう…いいのかそんなんで…!

でも図書館に来たばっかりの頃、たとえば館長の上着のボタンが取れていたりして、司書も裁縫苦手で誰も直す人がいなくて、仕方なく見様見真似でボタン付けをしてめちゃくちゃ感謝されたのがきっかけで本格的に手をつけ始めた、とかだったらかわいいな。畳む

2020年10月

#odsk誕生日特別回想
タイトルに『庶民派』ってあったからしゅせくんいるのは納得だけど…なんでいるのかわわたさん

っていう突っ込みをしてしまいました。
まあメンバー的に大阪つながりかな、とか真面目なことを言うのは野暮なのかも。たぶんodsk主催でしゅせくん誘う→「徳田さんがいらっしゃるなら…」(かわわた)→安く楽しめるならいいじゃねーか(にゃおき)って流れで集まっていった気がします。

庶民派で大阪つながりだけどかじーはいないんだ、と疑問を抱きつつ読み進めていったけど、ああいうお店にかじーが行きたがるかどうか…ひょっとしたら飲みすぎて大変なことになりそうだから今回はパスで、なのかもしれない。

【ここから1478的目線】

常に画面の隅っこで隣り合ってるかわわたさん&しゅせくんが大変可愛かったです。しゅせくんほぼ微笑み顔だし、他のみんなが長身揃いな中、しゅせくんだけぴこっと小さいのがまたいい…。

金沢出身のしゅせくんにどて焼き(=牛すじ煮込み)解説してあげてるかわわたさんの図も微笑ましい。

しゅせくんの季節台詞にも出てくる『嫌いじゃないよ』は、イコール『好き』ってことでいいと思います。とくだ語録。odskが一生懸命語ってる横で『こっちも美味しいね』『徳田さん、こちらもぜひ…』とかやっていそう。

織田さんにはお礼を言わなければ…ってつまり、(徳田さんの愛らしい一面をたくさん目にする機会を設けてくださり)ありがとうございます、ってことですよね?

【ここまで1478的目線】

最後、出迎えただざぴに誰と一緒だったのか聞かれてodskがはぐらかしたのって、かわわたさんがいたからだろうな…気遣い…。畳む

2019年3月

#裏話・青文魚の缺落
せいぶんぎょのけつらく。なんで毎度毎度変換に困る字使っちゃったんだろう…。

最初はfu-kan-shou(性的に触られても何も感じない、身体は反応するけど情動に結びつかない)、そんな秋声くんの話になるはずでした。タイトルの『缺落』もそういう意味でつけたんだと…それがいつのまにか、侵蝕されて記憶喪失になる話に…何故そうなった。

作中に出てくるアパートは表参道にあった某・同潤会アパート(某も何も)がイメージです。取り壊される前に行っておけばよかった。とにかくちょっと古びたアパートで隠遁生活を送らせたかったんだと思います。

(以下、とりとめなく長いのでお時間のある時にでも)

文豪要素が侵蝕によって欠けてるので、序盤のしゅせくんは見た目の年相応の、素直で控えめな性格にしました。控えめなのは記憶のない不安さからもちょっときてる。(古いネタですが、がんだむWで途中記憶喪失になった3番の人の性格変化、あんな感じ)

会派メンバーはだいたい弊館のリアル最強会派で書きがちです。乱歩さんを隠れ常識人キャラにしちゃうのも…普段は傍観者気取ってるけど、一応周囲の状況気にかけてくれてるひと、というのもまた性癖なのです。あと適度に場を引っかき回してくれるひと。文劇ぽさんはその点ほんとパーフェクトだったなあ…中の人に圧倒的感謝。
あと兄弟子とりーちさんは絶対出さなきゃ、そこそこ比重を高めなきゃって思ってました。
兄弟子は弊館では非喫煙者ですが、あえて重い煙草を吸うのは自傷的な側面もあるのかも。煙を入れる=自分の身を汚す、みたいな…しゅせに対して過干渉ぎみなのは、ちゃんと話をしたい、生前に門下でわちゃわちゃしてた頃みたいに仲良くしたいって気持ちが斜め上に暴走しているんです。愛情表現ですあれ。

りーちさんは、序盤で『何かあったら力になるからな』みたいなことを言わせてしまって、途中で後編の構成をやり直したとき、ああ言わせたからには支えるイベント発生させなきゃ! ってんで、かわわたさんが魘されてとんでもない行動に出るのを止める、って役どころになりました。言葉は厳しい、けど盟友の心の安寧を願うがゆえの厳しさ。

***

侵蝕されて『文豪』でなくなってしまったしゅせくんが、さらなる侵蝕を受けたら何を失うのか、どう失わせたら悲愴感強まるか…って考えたのが『五感』でした。
最初は味覚からじわじわと…味見しなくても本のレシピ通りに作れば間違いない、ってごまかしていたけど、自分が食べたものの味がわからないとなると食べる楽しみも、料理を作る意欲もなくなります。暑さのせいもあるけど、そうめん茹で出したのはそういう意図でした。
(なんでそうめん? っていうのは某25生からです)

病院行きましょうってなって夜寝ている間に一気に侵蝕が進み、残りの感覚も失われて手足も変質してしまいます。眠りから覚めない、というか、揺さぶられても触覚もないので気づかない。心臓が動いて呼吸するマネキン人形、というのが最適な例えかもしれません。ちなみにもっと進むと全身の筋肉が変質して呼吸や鼓動が止まり…って感じ。

そうやって損なわれた肉体をどう修復するか、弊館設定になりますが、各々が思い入れを込めて書いた作品から生まれたのが『文豪』なので、その欠けを埋めるのも作者の思いがこもった文章=手紙やメモなどの直筆、としました。なのでかわわたさんが持ってきたのは、ゲーム本編にもあるしゅせくんからのお返事。プラス、しゅせくんがつけていたレシピノートをアパートから持ち出してきました。

***

バトルシーン難しいな…ってつくづく思います、あまり書いたことないのでなおさら。でも結局のところ、しゅせくん=最古参=なんだかんだで(チート的に)最強、ってひいき目があるので戦況を切り開く鍵にしてみたり。

このへんも弊館設定になるかと思いますが、しゅせくんはわりとすばしっこい・弓の一撃一撃はさほど強くないけど手数でカバー、に対して、かわばたさんは攻撃時もあまり立ち位置変わらない(すばやさ低め)・敵の攻撃も飛びのいてよけるより槍の柄を使って受け流す…みたいなイメージがありました。なので、いつもの槍が使えないうえに相手が飛び道具属性持ち(刃+銃のダブル属性という設定でした)となると、もうぼろっぼろに。

イメソンというか執筆中にBGMにした曲のメモ。
・ぶんあるオケコンCD
 なんとなくね、ゲーム内の音源よりか生楽器のほうが合うなって
・坂本龍一『1919』『05』『asynk』
 ↑と同じような理由で。アルバムチョイスは直感です。後半のかわわたさんVS侵蝕者のバトルは『1919』のイメージ。畳む

#食堂回想にかこつけた語り

いつだかの寸々語で読んだ気がしたんですが、『地味』って言葉自体は別にネガティブな意味は持ってないっていう…あくまで『華やかでない、飾らない』状態をさすものであって、それがどうこう、とは言っていない。
で、『地味』って評されることを気にしているらしい秋声くんですが、確かに師匠やら兄弟子やらがあの通りだったら、ついつい比べて落ち込んでしまうのも無理もないこととは思います。

そもそものベクトルが違うから比べるも何も…なんだろうけど、そしてひょっとしたら比べても意味がないって自分でもわかってはいるけど、あのゲーム内に登場する彼はあくまで『尾崎一門』の括りだから、やっぱりどうしても気にかかってしまってべっこり凹むんでしょうね…。

で、これまでのお手紙とか他の回想とかも合わせて、改めて秋声くんを見守る自然弓ちゃんの温かさに和まされたわけで、

・花袋くん:あのふたり(師匠&兄弟子)と一緒だと苦労するだろうけど、それでもやっていけてるおまえはすごいよ
・島崎くん:『確かに君は地味だけど』ってしゅせのネガティブ分を一旦受け止めつつ、それに代わる美点を提示する
・白鳥さん:一見突き放しているようでありながら、オムレツをおいしく作ることの難しさにふれることでしゅせくんの才能を認めている
※独歩さんから殊更ほめるようなコメントはゲーム内では見られないけれど、凹んだときでもフラットに接してそうなイメージがあります(弊館設定)

無理やりまとめ:しゅせくん愛されてるな!
リアル先生の慕われぶりがこういう形で表されていたとしたら嬉しいな、と思う次第です。

おまけのばた氏:ええ、そこが良いのです…(ってあの回想の後ろで深くうなずいてる)畳む

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